「芋の先には芋がついている」という講演の話を書きました。
早起き一個から、水、太陽、午前の仕事、昼のゆとり、定時退社、家族への一言まで、芋づる式につながっていく。
やったのは早起き一個だけ、という話です。
美しい話でした。
ただ、聞きながら、少し引っかかってもいました。
現実の連鎖は、途中で切れるからです。
今日はその、切れた日の話を書きます。
現場では、連鎖は昼までもたない日がある
五時台に起きて、ベランダで水を飲んで、気分よく出勤したとします。
九時に警報が鳴る。
ファンの振動が大きい。
昼は制御盤の前で立ったまま、パンをかじる。
講演で言うところの「昼にゆったり仲間と飯」の段は、ここで飛びます。
午後の生産性も、定時退社も、その先も、全部飛びます。
こういう日は、珍しくありません。
HSP気質の人間には、警報の音そのものが体力を削ります。
夜、布団の中で思うわけです。
せっかく早起きしたのに、意味がなかった、と。切れたのは連鎖であって、自分ではない
ここで、思い違いをしていたことに気づきました。
切れたのは、連鎖です。
自分が壊れたわけではありません。
早起きという最初の芋は、ちゃんとつかんでいました。
その先の芋が、たまたま今日はつながらなかった。
それだけの話です。
設備で考えると、分かりやすいです。
シーケンスの途中で異常が出ると、設備は止まります。
でも、設備そのものが壊れたわけではありません。
原因を取り除いて、リセットボタンを押せば、また最初から起動できます。
運転員は、途中で止まった設備を見て「この設備はもうだめだ」とは言いません。
止まった、原因は何か、リセット、起動。
それだけです。
自分にも、同じ運用でいいのだと思います。
責めると、翌朝の最初の芋すらつかめなくなる
以前、自分を責めるとエネルギーが減る、という記事を書きました。
芋の話と、あれは実はセットの教えだと思っています。
切れた日の夜に自分を責めると、翌朝の最初の芋、つまり早起きすらつかめなくなるからです。
エネルギーが足りないので、起きられない。
起きられないので、また責める。
連鎖が切れただけなら、翌朝やり直せます。
責めて自分を削ると、やり直しの元手がなくなります。
だから、順番はこうです。
最初の接点を閉じる。
切れても、責めない。
また閉じる。
この三つで、一周です。
ドラクエで言えば、全滅しても教会からやり直せるのと同じです。
冒険は終わっていません。
最後に祈った場所から、また歩き出すだけです。
切れた日のルールを、先に決めておく
私が決めているルールは、二つだけです。
一つ目は、連鎖の何段目で切れたかを数えないこと。
「今日は三段目まで行けた」と数え始めると、少ない日に落ち込みます。
数えるのは、最初の芋をつかんだかどうか、それだけにしています。
二つ目は、翌朝の最初の芋を、寝る前に一個だけ決めておくこと。
「五時台に起きる」でも、「起きたら水を一杯飲む」でもいい。
一個だけです。
最近は、日記の一行をAIに残しておくと、「先週も切れた日があったが、翌日は起きられている」と後から見返せます。
記録は道具に任せて、やり直す仕事だけ自分でやります。
まとめ
芋の連鎖は、途中で切れます。
それは設計どおりの話で、異常ではありません。
– 切れたのは連鎖であって、自分ではない
– 責めると、翌朝の最初の芋すらつかめなくなる
– 切れた日は、最初の芋からやり直せばいい
設備は何度でも再起動できます。
人も、たぶん同じです。
連鎖が切れた日の夜は、明日の最初の芋を一個だけ決めて、早めに寝ることにしています。
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